シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
大きな黒板が、暮らしと暮らしをつなぐ場所。
本日のシェアハウス探検隊は「シェアハウスBUIE 宮の森」。
リビングに設置された大きな黒板が入居者同士の暮らしをつなぐ、まだまだ札幌では珍しいシェアハウスです。場所は、円山エリア。
マンションの2室をベースにしつつメインのリビングは2Fに1つという、外廊下をつかったイレギュラーな導線となっています。マニアックな目線では共同住宅のシェア型再生という意味で、この辺りの実際の暮らしやすさも興味深いところ。
オーナーさんご自身が東京でシェアハウスの暮らしを体験し、愛する地元・札幌でもその魅力を広げたいと一念発起されたのだとか。シェアハウスの認知度の低いエリアでオープンまで漕ぎ着ける行動力には脱帽ですが、熱い情熱がしっかりと入居者さんにも伝わったのか、現在(2011年7月)既に満室で稼動中です。
まだまだ札幌では知る人も少ないシェアハウスという暮らし方。入居者さん達は周囲の誰もが知らない新鮮な暮らしを、きっと秘密の隠れ家に住むような感覚で楽しんでいるのではないでしょうか。
黎明期ならではのそんな楽しみも見え隠れする札幌事情、じっくりと見ていきたいと思います。
建物は程よく年齢を重ねた、プレーンなマンション。
撮影は3月中旬にも関わらず道路にモリモリと残っている雪は、いかにも札幌。でも、ロードヒーティングのおかげでアプローチには見事に雪は無し。凄い。
積もらぬように、凍らぬように、足下からサポートしている縁の下の力持ち。雪国も今やハイテクの時代です。
そんなアプローチを辿っていくと、マンションのエントランスに突き当たります。
屋根からぶら下がるくさり樋は、庇に積もった雪から滴り落ちる水滴と共にギンギンに凍っています。
扉の脇には自転車置き場もあるのですが、冬の間は雪のために封鎖され、自転車は地下の物置に保管されているそうな。そんな運用もまた、雪国仕様。感慨。
マンションはコの字形に建っていて、外へ出られる玄関は中央に向かい合って2つ。シェアハウスの入居者も、入居先の部屋によって入口が異なります。
さて、建物内に入ると左手にマンションの集合ポストがあります。
こちらも、マンションの部屋単位で、入居先の部屋に応じて1つを使用します。
廊下を抜けて階段を上がり、お目当ての部屋へ。
鍵は、高級マンションなどで使用されることも多いシャーロック製のカードキー。
ベゼルを回したときのカシャン!という音が個人的にちょっと好きです。
カードキーはスッと財布に入るのも便利ではないかと。
さて、玄関のドアを開けて内部へ。
まず目に飛び込んでくるのは、淡いピンクで塗られた梁と水色のドアという特徴的な色使い。さらに正面の奥に見えるのがリビング。
靴は玄関脇のラックに収納します。
リビング側から玄関を見ると、こんな感じ。
鏡は、近く壁掛けにする予定とのことです。
玄関とリビングの間仕切りはこんな柄の型板ガラス。
リビングの明かりが、ぼんやりと良い具合に透けて見えます。
廊下を奥へと進み、リビングリームへ。
壁に大胆に黒板状になったスペースが設けられ、入居者さん同士で活用できるようになっています。パーティーの案内やちょっとした連絡に、気軽に使えて楽しそうですね。
BUIEの文字が、気負わず良い感じに。
ネーミングの由来は「部家→BUIE」ということで、部室のような楽しさを実感できる家にしたいという想いが込められているのだそうです。
リビング・ダイニングは合わせて16畳と、ほどよい広さ。
ここでも、鮮やかな水色の梁が目を惹きます。
角度を変えてもう一枚。
白く塗られたドアが、玄関からの出入口。
なお、このダイニング・テーブル、パーティーなどで人が集まる際はビヨーンと延長できるようになっています。
じゃじゃーん。便利。
リビング・ゾーンには大きなソファが置かれ、小振りなローテーブルが4つ組み合わせて置かれています。
配置がえの際には、フレキシブルに対応できて良いのかも。
TVボードには、プレイステーションとWiiも用意。
TVの脇の掃出し窓からは、共用のベランダに出ることもできます。
ベランダに雪が吹き込むものの、細長く広さはたっぷり。
ベランダ側からリビングを振り返って見ると、ソファの後ろにこんな本棚が。
スカスカの本棚は、きっと入居者さんの思い思いのモノが集まって賑やかになっていくはず。
こんな横長の写真が何枚か飾られていて、ちょっと気になります。
ダイニング・ゾーンの脇には、キッチンがあります。
冷蔵庫の隣に見える、大きな開口部の奥ですね。
L字型のキッチンのシンクは、一般的なファミリーサイズ。
ガスコンロは2口です。
決して広々!というサイズの空間ではないものの、上手に工夫すれば2人ぐらいまでは並行調理、イケルかもしれません。シェアハウスで場所を入れ替わったりしつつ進める料理はナカナカに楽しいので、ぜひトライしてみて下さい。
ちなみに2Fのリビング・キッチンを除いた水回り設備は、専有部を含めて全て女性専用。リビングとキッチンのみ、1Fの入居者さんの使用も可能という一風変わったスタイルです。
なお、テーブルの脇には、部屋ごとに分けられた収納スペースが設けられ、ちょっとした食材や調味料などを保管できます。
これですね。
他にも、この棚には空気清浄機や時計なども。
さて、続いては水周り設備を。
玄関脇のスペースに、トイレ、洗面台、バスルーム、洗濯機と全ての要素がギュッとまとまっています。
なお、2Fの設備は全て女性専用で1Fの入居者さんは使用できません。
廊下と水周り設備の間の仕切りは、ベージュのアコーディオン・カーテン。カーテンの脇の白いドアはトイレです。
洗面台と洗濯機との間にも、黒いアコーディオンカーテンがあります。
ジャッっとカーテンを閉めると、その奥が脱衣室に。
ということで、洗濯機は脱衣室内となります。
アコーディオンカーテンの鍵は・・チェック漏れなので確認できたらまた更新します。スミマセン。
さて、磨りガラスのドアの奥には、一風変わったバスルームが隠されています。
とある大手電機メーカー製。(たぶん)伝説の三角バスタブ。
バスタブの両サイドに腰掛け(?)があったりと面白い設計。
バスタブそのものは実はとてもコンパクトだったりしまして、豪華お風呂!というよりは、洗い場広めのユニークお風呂といった方向です。
あのメーカー、昔はバスユニットも扱っていたんだなーと変な感心をしてみたり。企業に歴史あり。
さて、コチラは洗面台の対面にあるトイレ。
ウォシュレット付きです。
それでは、専有部の様子を見てみます。
2011号室は、薄紫に塗装された梁がインパクトあり。
基本的に、家具は入居前に希望があれば机、椅子、ハンガーパイプなどを設置するのだそうです。
押し入れ収納は、引き戸を開けてみると意外な角度に奥行きがあります。
専有部のドアは黒板仕上げで、何でも自由に書いたり、消したりできるようになっています。
表札がわりに名前やイラスト、自己紹介を書いたり、はたまた「○日まで出張行ってるよ!」とか「風邪を引いてしまいました、お静かにお願いします」といったちょっとした伝言、あるいは、入居者同士で外食しに行こう!なんていう時に、連絡が付かない入居者の部屋に行き先を残してみたり。
黒板ドアは数年前からちょこちょこ見かけますが、色々楽しい使い道がありますよね。
部屋の鍵は、こんなかなり小振りなタイプだったりします。
続いては、リビングの脇の2013号室。
壁一面の差し色がポイント。
整った形をしているので、使い勝手は良さそうです。
こちらは、ダイニングの脇の2014号室。
掃き出し窓からはベランダにも出られます。
収納はこんな感じで上下段。
時の流れを感じる裏地にハッとします。
上段の上の方にはハンガーポールが渡してあって、まずまず実用性アリ。
なお、窓は外気を遮断するため、2重サッシになっています。
ベランダでは物干しも可能。
広さがあるので、プランターで植物を育てるのも良さそう。
さて、続いてはマンション共用の廊下を通って、105号室へ。
先にお伝えしたように、大きなリビングは基本的に2Fの空間を使用することになっています。が、簡単なキッチンやダイニング・スペースはこちらにも用意されています。
ごちらが105号室の玄関から見た内部の様子。
廊下の突き当たり左手にダイニング・キッチン、同じくその手前に水周り設備、右側は専有部のドアが並びます。
ちなみに靴箱は、玄関の土間から廊下にあがった先に設置。
土間部分にも収納スペースはありますが、やや小振り。
奥の収納まではひと手間かかりますが、靴を玄関に放置せず、上品に使いましょ。
さて、こちらがダイニング・キッチン。
イス2脚でちょうど良いサイズ感の、コンパクトなテーブル。
でも、キッチンはフルサイズです。
コーナーあたりが作業スペースになるのかな。
ガスコンロは2口です。
さて、こちらは水回り設備の様子。
やはり洗面台の奥に脱衣室兼ランドリー、さらに奥にバスルームというつくり。脱衣室は黒いアコーディオン・カーテンが間仕切りです。
さて、バスルームは超ミニマムなバスタブ付き。
三角座りでご使用下さいませ。
そして、トイレは左右に四角いメカが飛び出した重心の低そうなつくり。
レアです。
さて、それでは1Fの専有部へ。まずは玄関脇の1051号室です。
床は無垢材をスクエアブロック上に貼り合わせた風変わりな質感。
見上げると目に飛び込むのは、まるで花のつぼみのようなランプシェード。
元々ココにあったらしいのですが、キュっとした曲線がレトロな感じです。
続いては1054号室を。
ドアには既に何やら書かれています。
「je m'appelle 」と「.」の間に、入居者さんが名前を書くように準備されている様子。ま、簡単な自己紹介的なメッセージですね。
床は先ほどと同じスタイルで、ビシッとスカイブルーの梁がインパクト大。
色味で甘く見がちですが、実はコンクリートなので、頭をぶつけないようご注意を。
ということで、1Fの住人さんの基本的な生活はきちんとフロア内で完結するものの、2Fもリビングやキッチンは自由に使ってOK!という変則的なスタイル。実際の暮らしぶりがどのような具合になるのか、ちょっと興味あります。
そうそう、マンションには、きちんと共用のゴミ置き場があります。
さてさて、今回探検した「シェアハウスBUIE 宮の森」の最寄駅は札幌市営地下鉄東西線の西28丁目駅。
駅前にはドラッグストアやファーストフード店の他、程よい感じで飲食店も。円山公園まで1駅、大通駅まで4駅と札幌中心地までもまずまずの距離感かと。
そしてシェアハウスの周辺は、まずまず静かな住宅地。
駅からは、徒歩でたったの4分です。近い!
そして、札幌でBUIEを運営するのは「株式会社MASSIVE SAPPORO」さんです。
ただし、なんとオーナーさんご自身は東京でシェアハウスでの暮らしを満喫しているため(笑)、札幌現地での案内・契約などの窓口は、「株式会社創作工房」さんとなります。と言う事で、写真は窓口の創作工房さんだったりします。
聞けば創作工房の担当さん、札幌で生まれ、札幌で育ち、やがて大阪で不動産の修行を積み、再び札幌に戻ってきたというLOVE 札幌な方のようです。
それにしても、東京界隈で古くから手作りのシェアハウスの運営を営んできた事業者さんを第1世代、それを見て現代的な暮らしの要請を取り入れていった事業者さんを第2世代とするならば、最近は入居者としてシェアハウスに暮らした経験を持って運営に乗り出す第3世代が登場しつつあります。
今回もオーナーさんの「この楽しさを札幌の人にも味わってもらうべきだ!」という想いもあって実現したシェアハウスですが、第3世代組は、そんな風に地元に持ち帰っての展開を考える方が少なくないようです。
暮らしの実際を踏まえ地に足の付いた運営をするために、入居側に立って体感した経験の力は大きいはず。今後、こんな方々がシェアハウス文化の伝道師のようになって各地で活躍していくのかもしれませんね。
札幌ではまだまだレアなシェアハウスですが、まずチラリと見に行ってみようかな、という方はコチラからお問合せをどうぞ。
そうそう。最近は札幌市内のカフェなどに、ひつじ不動産のフリーペーパー「札幌シェア生活」が設置されています。
設置先のリストはその内ご案内させて頂きますが、見かけた方はゼヒゼヒ手にとって下さいませ。そして、設置させて頂けるお店の方などいらっしゃいましたら送付させて頂きますので、info(アット)hituji.jp までゼヒご連絡を。
全国10都市それぞれの個性溢れる表紙&裏表紙が特徴のコイツですが、独自調査では札幌版のデザインはかなりの高人気です。
(サトウ)
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